留学について

ポテト

2007年02月04日 10:53

今日はちょっと真面目なお話をしたいと思います。実は『留学をしたいと思
っているのですが、不安です。色々と教えていただけませんか?』という
メールを頂きました。そういう訳で、今日は私なりの意見をおべっか無しで
書かせて頂きます。


まずは私の場合はイギリス留学についてしか分かりません。それを前提に
読んでください。高校生以上が対象です。


留学には「語学留学」「高校・大学・大学院留学」とあります。大きく分けて4つ
ですが、ここでは2つだと思ってください。



まずは語学留学です。私も最初は英語が全く、全然、壊滅的に駄目だったため、
この語学留学をしていました。どれくらい駄目だったかというと、『What's your
name?』と聞かれても分からず。「letter」の字も書けない位でした。はじめは
「letar」と書いていたんですね。これが。情けないです。そんな私でも最初にした
のが語学留学です。




ここからが大事なのですが、この語学留学を例え1年、2年~5年していても本人のやる気が無ければ上達なんてありえません。私の知り合いで6年いる人がいますが、その人は全然話せません。結局は日本にいようがイギリスにいようがやる気がないなら駄目です。ですが、日本にいても英語の上達は急激にはしません。それはなぜか?


なぜなら、日本にいては日本語を聞いてしまうからです。では、毎日英語をテープや
CDで聞いたらどうか?これも無駄です。英語を聞ければ話せるという訳ではありません。
よくネットで「これを聞いていただけで英語が話せるようになった!!」という広告を目にします。


しかしそれは一体どの程度話せるようになったのでしょう?旅行が出来る程度?日常会話
が出来る位?外国の大学で勉強出来るくらい?私は一番最初の『旅行が出来る程度』だと
思います。確かに聞くという行為はもの凄く大切です。しかし、「聞く」と「話す」の二つがそろって
会話が成り立つのです。そのことを考えると『留学』をするのが英語の上達に一番良い事だと
思います。ここで言いたいことは「聞く」のにも「話す」のにも練習が必要です。必ずです。楽して
英語が話せるようになるなんて考えは捨ててください。




良く耳にするのが、一ヶ月、半年留学してきたという人たちがいます。これを批判するつもりは
ありませんが、今回は厳しく言わせていただきます。『そんなものは留学ではありません!』
私の意見を言わせていただけるなら、『語学留学自体が留学ではない!!』ただの遊びです。
いや、留学なんですけどね。ここでは敢えて。


よく勘違いされますが、半年や一年外国に住んだだけで『もう英語話せるでしょ?』と聞く人が
いますが、それはありえません。イギリス人の一歳の赤ちゃんが英語をぺらぺらに話せますか
?無理でしょう?イギリス人が無理なのに、どうやって私達日本人が一年でぺらぺらになれる
のですか?もちろん赤ちゃんと私達では確かに違います。けれど、半年・一年程度じゃ、タクシ
ードライバーの運ちゃんともまともな会話は出来ないですよ?ただうなずくのが精一杯です。




語学留学は留学ではない。ただの遊びです。私はそう思います。しかし、語学留学をしたい
人は心配しないでください。この『遊び』こそが英語を上達させます!!むしろどんどん友達
を作って遊びまくってください!!パブやナイトクラブ、映画、旅行、何でもいいです!!とに
かく滞在中は出来る限り遊びまくってください!!楽しい思い出が増え、英語力もどんどん
増します!!大体三ヶ月が目安で、立派にコミュニケーションがとれるようになります。基本的
に日本人はシャイですが、そんな物は捨てましょう!この遊ぶという行為こそが、人間性も
英語力も育てます。良いこと尽くしです!語学留学とは勉強というよりもこういった遊びながら
学ぶ所が強いような気がします。


ただし!!


あなたが本気で英語をマスタ-したいならば、同じ日本人同士で『日本語を話してはいけません』かならず英語のみで話してください。もしも日本語を使ったら英単語4つは忘れると思ってください。自信をもって言っておきます。もしあなたが留学して、日本人同士で日本語を話したら、あなたの英語はそれ以上上達しません。留学自体が無駄になるといってもいいです。遠い異国で、一人の寂しさがあるのは分かります。日本が恋しくなって、日本語も話したくなるでしょう。


でも考えてください。『どうして留学しているのか』、『なんで留学しているのか』、『どれだけ
莫大なお金がかかっているか』そして『目的は何なのか』これだけは忘れないでください。
英語を話せるようになるという『覚悟』が必要なのです。必ず最初は苦労するでしょうが、
このことを忘れなければ頑張れますよ!


因みに私は日本人の人がどんなに日本語で話しかけてきても英語で話し返してました。
それで色々と辛い目にもあいましたが、今はそれで良かったと思っています。考えてみて
ください。留学していても日本語を話してるんじゃ、日本でNOVAに通っているのと同じ
なんですよ?学校では英語を話すが、それ以外は日本語。これではお金を出してくれてる
ご両親にも失礼です。



語学留学についてはこれくらいで。何でもそうでしょうが、目的と努力を忘れなければ大丈夫です!何度も言いますが、遊びに遊んでください!!でも語学留学では限界があります。もし私は完璧に英語を話せるようになりたい!と言う方は大学に入学することをお勧めします。それでも日本人がネイティブになることは残念ながら出来ません。その国で育たないと無理でしょう。ですが、限りなく近づくことは出来ます。私もそれを目指して頑張っています。




次は「高校・大学・大学院留学」です。これらは、語学留学とは次元が違います。先に言いますと、統計として、留学に失敗して帰ってくる人が8割成功して卒業するのが2割です。そのくらい留学とは難しいのです。語学留学はお金を払えば誰でも出来ます。しかし、留学の方はもちろんテストがあります。イギリスではIELTSというテストがあり、実践重視のテストです。スピーキング、リスニング、リーディング、ライティングの四つです。もちろん簡単ではありません。かなり難しいです。


よく、外国の大学は入学が簡単と言います。・・・そんなことはありません。皆苦労をして入学しています。


高校・大学はかなり、凄く苦労しますが、沢山の友達が出来、イベントもあるようです。ですから、英語を勉強しつつ、他の科目についても勉強出来るのでいいと思います。楽しく勉強できるみたいです。でも、何度も言いますが、大変です。


大学院。かなり、凄く、物凄く大変です。このレベルではその科目についての研究をするので、かなりの英語力、その科目の知識が必要になります。今私は大学院在住なわけですが、どっちも無いため、苦労しています。ではどのくらい大変か?寝る暇も無く勉強です。私の場合はそれで何度も入院してました。私は胃に穴が空いたり、食中毒、過労。友達も入院、血尿など色々あったようです。それくらい大変な所です。


私のコースの状況を言いますと、セミスター1で8人いたクラスメイトが、セミスター2では5人になりました。3人の生徒はレポートが提出出来ずに諦めたそうです。かくいう私も落第の可能性大です。そして大学院にはあまり日本人がいません。教授にも日本人は初めてと驚かれることも多々あります。大学では日本人の方は結構見かけます。高校は友人から聞いた話では日本人はあまりいませんが、若干見られるようです。


とにかく、学校に入るということは本当に大変です。先生達もイギリス人と同じ扱いをしてきます。語学留学ではなく、大学留学をしたい人は本当に覚悟が必要です。生半可な覚悟ではやっていけません。実際に私は鬱になったり死にたくなったりすることもあります。予想よりもはるかに難しい世界でした。ちょっと覚悟が足りなかったかもしれません。日本の教育とは全く違うので本当に大変ですが、得るものは沢山あると思います。



簡単に説明しましたが、長く書いてしまったため、私も混乱してしまいました。また何か質問がありましたら。メール、もしくはブログにて教えてください。


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